
東京商工リサーチの調査によると、2026年上半期(4〜9月)の人手不足関連倒産は前年同期比17.0%増の240件で、2013年度の調査開始以来最多となった。理由別では「人件費高騰」が130件(前年同期比75.6%増)で最多、5年連続の増加。「従業員退職」67件、「求人難」43件と続く。資本金1000万円未満の中小企業が159件(66.2%)を占め、産業別ではサービス業ほか91件、建設業55件が目立つ。倒産形態は破産が95.4%。物価高と賃上げ負担による資金繰り悪化が背景にあるとされる。
賃上げを続けなければ人が集まらない一方で、原価や家賃も上がり続け、資金繰りが追いつかないという悩みを抱える経営者は少なくないはずです。数字として「倒産過去最多」と突きつけられると、他人事ではないと感じる方も多いでしょう。
今回のデータは、人件費高騰が人手不足倒産の最大要因になっていることを示しており、特に資本金1000万円未満の小規模事業者とサービス業・建設業で深刻化している構図が浮かびます。飲食業もサービス業に含まれるため、同様の構造的圧力にさらされていると考えられます。
固定費としての人件費をどう設計するかについては、全員を正社員化するのではなく、繁閑に応じた雇用形態の組み合わせを検討する道もあります。また、資金繰りの観点では、賃上げ分をメニュー価格や業務効率化でどう吸収するか、複数のシナリオを並行して試算しておくという方法もあります。
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