外食大手WDIが、米国・カナダ・欧州でマスター展開権を持っていた香港発の点心ブランド「添好運」について、海外での直営事業から撤退することが分かった。日本国内ではライセンシーとしての展開を継続する方針。海外事業の選択と集中を進める動きとみられ、上場外食企業による海外直営撤退の事例として注目される。
海外展開に挑戦してきた企業が撤退判断を下すというニュースは、同じく海外進出を検討・実施している経営者にとって決して他人事ではないはずです。
海外でのマスター展開権を持ちながら直営から退き、ライセンス供与という形態に絞り込む動きは、直営投資のリスクとリターンを見直す外食企業の構造的な流れの一端と位置づけられます。国内需要が堅調な一方で海外の直営コストやオペレーション難易度が経営判断に影響したと考えられます。
海外展開の形態としては、直営にこだわらずライセンスやフランチャイズへ切り替えるという道もあれば、逆に直営でブランド管理を徹底するという道もあります。自社の経営資源や現地市場の特性を踏まえ、どちらの形態がリスクとリターンのバランスに合うかを検討する視点が参考になりそうです。