
東京商工リサーチによると、2026年1〜7月の「中華料理店」倒産は22件(前年同期比69.2%増)で、2012年以降では2016年同期の17件を上回り最多を更新した。このペースが続けば、年間では過去最多だった2002年の48件を超える可能性がある。コロナ禍はゼロゼロ融資などで持ちこたえたが、その後は食肉・食用油・ラードなど食材価格や電気・ガス代の上昇が経営を圧迫。スケールメリットを得にくい個人経営の町中華に打撃が集中しているとみられる。
「安い・うまい・ボリューム満点」で長年愛されてきた町中華が、次々と看板を下ろしているというニュースには胸が痛みます。日々の値上げ交渉や仕入れの工夫に追われている経営者の方も多いのではないでしょうか。
今回の倒産増加は、コロナ禍を融資で乗り切った店が、その後の食材・光熱費の高騰という第二波に耐えられなくなっている構図です。特に大量仕入れによるコストダウンが難しい個人店・町中華は原価上昇の影響を受けやすく、後継者不足も重なって廃業を後押ししていると考えられます。
仕入れ先の見直しや共同購入によるスケールメリットの確保、看板メニューへの絞り込みによる原価管理の徹底など、複数の対応策が考えられます。また、値上げのタイミングやメニュー価格の再設計を検討する道もあれば、事業承継やM&Aによって店の灯を残すという選択肢も視野に入るでしょう。