
高価格帯の海苔弁当「海苔弁いちのや」を展開していた(株)いちのやが9月30日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債額は調査中。同社は2024年9月に米穀卸グループへ全株式が譲渡された後も積極出店やアニメコラボを行い事業拡大を図っていたが、原材料費・人件費・出店費用の高騰で負担が増大。2026年に入り店舗縮小を進め、7月31日に一部店舗を閉店、8月4日までに弁護士へ事後処理を一任していた。一部FC店は営業継続中。
テレビやSNSで話題になり、資本も入って勢いがあると見えていたお店が、短期間で破産に至ったと知ると、他人事とは思えず不安になる経営者の方も多いのではないでしょうか。
人気と資本参入があっても、原材料費・人件費・出店コストの上昇スピードに収益改善が追いつかなければ経営は一気に悪化します。今回は資本提携後に拡大路線を取ったことが、逆に固定費負担を重くした可能性がある事例として位置づけられます。
知名度や話題性が高い時期こそ、出店ペースや固定費の増加を慎重に見極めるという道もありますし、資本提携時には拡大計画と撤退ラインの両方をあらかじめ設計しておくという考え方もあります。また、FC化によってリスクを分散しながら成長する手法も選択肢の一つです。
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