出前・宅配サービス「menu」が撤退することが明らかになった。同サービスは今年1月にエリア拡大を発表したばかりだった。背景には、店舗と同価格・配送料0円・サービス料0円をうたう「Rocket Now」の登場があり、既存デリバリー各社にとって収益構造上の重荷になっているとみられる。急速な拡大路線から一転しての撤退は、デリバリー市場の競争環境の厳しさを示す事例といえる。
デリバリーを集客チャネルの一つとして活用してきた店舗にとって、突然のサービス撤退は運用の見直しを迫られる出来事であり、不安を感じる経営者も多いはずです。
拡大直後の撤退という急転換は、デリバリー市場が単なる利用者数の争いではなく、手数料構造そのものの体力勝負に入っていることを示しています。無料・低価格を掲げる新興サービスの台頭が、既存プレイヤーの採算を圧迫している構図です。
特定のデリバリープラットフォームに依存せず複数チャネルを併用しておくという道もありますし、自社アプリや直接予約への誘導を強化して手数料負担そのものを減らす道もあります。今後の業界再編を見据え、契約条件や撤退リスクを定期的に確認しておくという選択肢も考えられます。