焼鳥チェーン「鳥貴族」(大阪市中央区)は10月1日から全品を410円に価格改定するとともに、期間限定の新メニュー6品を発売する。徳島県産・香川県産の「地養鳥」を使った串焼きや唐揚げ、希少部位の肩肉、熊本県産の和栗を使った料理などが揃う。今回は「産地にこだわったメニューをお客様にお届けしたい」という企画の第2弾で、強い旨味とコクを特徴とする地養鳥を軸に、産地や部位にこだわった商品展開を強化する狙いがうかがえる。
価格改定と新メニュー投入を同時に発表するのは、値上げへの抵抗感を和らげたいという経営判断が見えて、多くの経営者が悩む「値上げのタイミングと見せ方」の難しさを感じさせます。
焼鳥業態全体で原材料費・人件費の上昇が続く中、大手チェーンが一律価格を維持しつつ値上げに踏み切る動きは、単品価格訴求モデルの限界を示す一例と位置づけられます。同時に、産地や希少部位を打ち出した新メニューを前面に出すことで、値上げの印象を薄め、品質訴求へ軸を移そうとしている点も特徴的です。
値上げの際に新メニューや限定商品を同時投入し、価格改定への注目を分散させるという手法は一つの選択肢になります。また、希少部位や産地限定食材を使うことで、単価上昇分を「価値の向上」として説明する方法も考えられます。全品同一価格を維持するか、メニューごとに価格差をつけるかは、業態や客層に応じて検討の余地があるでしょう。
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