
2026年度の最低賃金改定では、全都道府県で引き上げ額が前年度を下回った。秋田県では25年度、知事が全国最下位脱出を掲げ前年度比80円という大幅増を決めたが、経営者側の反発で発効が半年遅れる事態に。今年度は知事も抑制的な姿勢に転じ、引き上げ幅は前年度比21円減の59円で全会一致に。政府の姿勢変化も背景にあり、地域間の引き上げ競争が一服した様子がうかがえる。
急ピッチな引き上げが続いていた最低賃金の伸びが一服し、少しほっとした経営者も多いのではないでしょうか。とはいえ人件費の重さ自体が消えたわけではありません。
これまでは自治体トップの発言や地域間の順位争いが引き上げ幅を押し上げる構図がありましたが、今回はその圧力が弱まり、審議会も落ち着いた議論に戻ったことが分かります。政府の姿勢変化も相まって、急激な引き上げ局面が一区切りついた形です。
上げ幅が縮小したこの機会に、人件費の中長期計画を立て直すという道もありますし、逆にここで賃上げを継続してでも人材確保を優先するという選択肢もあります。地域の審議会動向や近隣県の動きを注視しながら、自店の給与体系を見直すタイミングと捉えることもできそうです。
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