
2025年度の最低賃金改定で、都道府県別の引き上げ額が決定した。昨年度は担当大臣が知事に大幅賃上げを求める異例の動きがあったが、今年度は政治的圧力が弱まり、物価動向に沿った引き上げになったとされる。一方、経営者側の事情で遅れがちだった適用時期は43都道府県で前倒しされ、最も遅い沖縄県でも12月2日と昨年度の秋田など6県の越年適用から改善した。中央審議会は6月、適用を遅らせる場合は理由を明示するよう地方審議会に求めていた。
人件費の負担が重い中で、最低賃金の引き上げ額や適用時期がどう決まるか気になる経営者は多いはずです。特に適用時期の前倒しは、現場の準備期間に直結する話です。
今年度は都道府県間の「上乗せ競争」的な政治圧力が弱まり、物価動向を反映した改定に近づいた一方、適用時期の前倒しという形で労働者保護の動きが強まっています。人手不足が続く飲食業にとって、賃上げの原資確保と適用スケジュールへの対応が同時に求められる構造です。
価格改定や生産性向上によって賃上げ原資を確保するという方法もありますし、シフト管理や人員配置の見直しで人件費増に対応するという道もあります。また、適用時期の前倒しを踏まえて、早めに給与体系の見直しに着手するという選択肢も考えられます。