
1987年設立の有限会社招楽(京都市山科区)が7月16日付で京都地裁から破産手続き開始決定を受けた。京都駅前の京都タワービル(現ニデック京都タワー)内で1〜3階計144席の大型中華料理店「創作厨房さいか亭」を運営していたが、コロナ禍による売上減や原材料高騰で採算が悪化し、直近は中国人観光客の利用急減が決定打となり2026年3月に閉店。負債総額は債権者約90名に対し約3億円。
インバウンド需要に支えられていた店ほど、客足の急変には脆さを抱えているものです。長年続けてきた店が閉じる知らせは、同業者にとって他人事とは思えない重さがあります。
京都駅前という好立地・144席という大型店舗であっても、コロナ禍からの回復途上で中国人観光客への依存度が高かった業態は、政治・渡航動向の変化による客数変動の影響を強く受けやすい構造にあります。原材料費の高騰も重なり、低採算体質が資金繰りを圧迫した点は、多くの飲食店に共通する課題です。
特定の客層や国籍への依存度を下げ、国内客や近隣客とのバランスを取る集客設計を見直すという道もあります。また、大型店舗ゆえの固定費負担を軽減するための業態縮小やメニュー原価の再点検、資金繰りの早期モニタリング体制を整えるという選択肢も考えられます。
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