
最低賃金の急激な引き上げにより、パート・アルバイトの賃金上昇率が正社員を上回るペースで進んでいる。UAゼンセンが9月3日に公表した2026年春闘の最終集計でもこの傾向が示された。非正規比率の高い流通・サービス業では、限られた賃上げ原資を正社員とパートのどちらに重点配分するか、難しい判断を迫られている。
限られた人件費予算の中で、誰にどれだけ賃上げを配分するかという悩みは、非正規比率の高い業態ほど深刻に感じられているのではないでしょうか。
最低賃金の急上昇はパート・アルバイトの時給に直接反映されるため、正社員の賃上げ幅がそれに追いつかないという逆転現象が構造的に起きやすくなっています。特に非正規比率の高い流通・サービス業ではこの歪みが顕在化しやすい状況です。
正社員の処遇を見直して逆転を防ぐという道もあれば、パートの待遇改善を軸に人材確保を優先するという道もあります。また、業務の役割分担を見直し、正社員とパートの賃金体系そのものを再設計するという選択肢も考えられます。