
2026年度の最低賃金の全国加重平均が1177円となり、現行の1121円から56円上昇した。過去最大の伸びとなった25年度の66円からは幅が縮んだが、国が示した目安の55円を上回る結果となった。3日に沖縄県が1086円と決定し、47都道府県すべてで額が確定。最高は東京都の1280円、最低は宮崎県の1085円で、地域間の差も依然大きい。厚生労働省が同日、全国の集計結果を公表した。
人件費の負担がまた重くなると聞くと、頭を抱える経営者も多いのではないでしょうか。特に地方や小規模店ほど、この上昇がじわじわと利益を削っていく実感があると思います。
最低賃金は毎年度、国の審議会が示す目安をもとに都道府県ごとに決定される仕組みです。今回は上げ幅こそ前年より縮小したものの、目安を上回る決着となり、東京都と宮崎県の差が示すように地域差も根強く残っています。飲食業は人件費比率が高い業態が多く、この変化を直接受けやすい構造にあります。
価格改定でコスト増を吸収する道もあれば、シフトの組み方や業務フローの見直しで生産性を上げる方向も考えられます。また、地域ごとの賃金水準の違いを踏まえ、出店・採用戦略を地域単位で見直すという選択肢もあるでしょう。