
2024年、トヨタ記念病院は給食調理業務を委託していた給食会社から契約撤退の申し入れを受け、給食提供の継続が困難になる事態に直面した。病院給食業界は診療報酬の伸び悩み、物価高騰、設備投資の難しさ、人手不足という複合的な課題を抱え、特に調理現場の人材確保が難しく、受託後に人員を確保できず契約継続を断念する給食会社も出ているという。5月30日に名古屋市で開かれた日本医療マネジメント学会学術総会のランチョンセミナーで、同院の取り組みが紹介された。
委託先から突然「撤退」を告げられる不安は、飲食店経営者にとっても人手不足や取引先の縮小と重なる感覚があるのではないでしょうか。現場を止められない業種だからこその重みが伝わってきます。
病院給食は診療報酬の伸び悩みと物価高騰、設備投資の難しさ、人手不足という複数の要因が絡み合い、給食委託会社側が採算を保てず撤退を選ぶケースが増えている構造的な問題です。飲食業全体で進む人材確保の難しさが、こうした委託ビジネスの継続可能性にも直結している一例といえます。
委託先が撤退リスクを抱える中では、複数の委託会社と関係を持ち代替候補を確保しておくという道もありますし、自社での人材育成・内製化を段階的に進めるという道も考えられます。いずれにしても、人手不足が経営基盤を揺るがすリスクとして早めに把握しておくことが選択肢を広げる材料になりそうです。
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