
最低賃金の2026年度改定額が決まった33都道府県のうち20府県で、国の目安額を上回った。上乗せ額の最大は福島の5円で、昨年度の最大18円・39道府県上乗せから縮小。適用時期は31都道府県が例年通り10月中、京都と愛媛は11月とした。昨年度は中小企業への配慮で適用を遅らせる県が相次いだが、国の審議会は過度な引き上げ競争の抑制と早期適用を求めていた。
人件費の先行きが読みにくい中、毎年この時期の最低賃金の動向は経営者にとって気が抜けないニュースだと思います。
昨年度は人材流出を防ごうと自治体間で上乗せ額を競う動きがありましたが、今回は上乗せ幅・件数ともに縮小傾向で、過度な競争を抑える国の方針が一定程度反映された形です。適用時期も多くの県で例年通りの10月に戻っています。
人件費上昇のペースがやや緩やかになった今のうちに価格転嫁やシフト効率化を進めておくという道もありますし、逆に採用競争力を維持するため独自に賃金を引き上げるという選択肢も考えられます。自店の所在地の確定額と適用時期を早めに確認し、資金計画に反映させておくという対応も一つの方法です。