
リクルートエージェントの人材紹介データを用いた分析により、入社後6カ月以内の早期離職の実態が明らかになった。①早期離職率は若年層よりも50代を中心としたミドル・シニア層で高い、②定着を左右する要因は年収の増減よりも年間休日数などの働き方、③選考期間が短く面接回数が少ないほど早期離職率が高い、という3点が示された。中途採用が活発化する中、採用後の定着率向上が企業の重要課題として位置づけられている。
人手不足の中でようやく採用した人材が半年で辞めてしまうと、採用コストも教育の手間も水の泡になり、現場の疲弊感は相当なものだと思います。特に飲食店では即戦力として期待していた中途採用者の早期離脱は痛手です。
飲食業は他業種と比べても中途採用への依存度が高く、シフト制や休日数への不満が離職に直結しやすい構造があります。今回の分析が示す「年収より休日」「選考の丁寧さが定着に影響」という傾向は、慢性的な人手不足に悩む飲食業界にもそのまま当てはまる可能性があります。
求人時に年間休日数や休憩の取りやすさを具体的に明示し、入社前のギャップを減らすという方法があります。また、面接回数を増やしたり職場見学の機会を設けたりして、双方の理解を深めてから採用するという道も考えられます。ミドル・シニア層の採用では、体力面や職場文化への適応を丁寧にフォローする体制づくりも一つの選択肢です。