
東京大学の星岳雄・川口大司・上田謙一教授らによる日本銀行ワーキングペーパーが、コロナ禍の企業支援策の実態を検証した。2019年時点の東京商工リサーチ信用力データを用いた企業レベル分析の結果、支援はコロナ前から経営基盤が弱かった企業に集中していたことが判明。倒産回避効果は大きかった一方、市場退出すべき低生産性企業を延命させ、日本経済の「ゾンビ化」を助長したのではないかという懸念が改めて浮かび上がった。公認会計士の岸田康雄氏が解説している。
コロナ融資や補助金でなんとか生き延びた店も多い中、「延命させすぎたのでは」という指摘は他人事に思えないかもしれません。頑張って踏ん張った経営努力と、制度の副作用は別問題として受け止めたいところです。
飲食業はコロナ禍で最も資金繰り支援に依存した業種の一つで、実質無利子融資や給付金で多くの店舗が存続しました。今回の研究は、支援が経営基盤の弱い企業に集中していたという事実を示し、今後の資金繰り支援や融資返済の圧力が業界の再編に影響する可能性を示唆しています。
既存の借入をどう返済・借り換えしていくか早めに計画を立てるという道もあります。一方で、収益構造そのものを見直し、単価やメニュー構成の改善で自力での資金繰り改善を目指すという選択肢もあるでしょう。業界再編や統合の動きが進む可能性もあるため、自店の立ち位置を客観的に把握しておくことも一つの備えになります。
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