
伊藤園の2026年4月期連結純利益は前期比7割以上減少した。世界的な抹茶ブームで原料茶葉の価格が高騰し、10年前と比べて約10倍に達したことに加え、減損損失も響いた。国内緑茶飲料シェア3割超のトップメーカーでありながら、コスト上昇分を販売価格に十分転嫁できず、株価も伸び悩んでいる。本庄大介社長は昨夏に茶葉の仕入れに支障が出始め、価格高騰に気づいたとしている。
原料高が続く中で値上げに踏み切れないもどかしさは、規模の大小を問わず多くの飲食店経営者が共感できる悩みではないでしょうか。トップメーカーでさえ苦戦している事実に、身につまされる思いの方も多いはずです。
抹茶ブームという需要の追い風が、原料調達という供給面では逆にコスト高という重荷になっている構図です。ブランド力やシェアの大きさだけでは、原価高騰を価格転嫁で吸収しきれない現実が、業界大手の決算にも表れています。
抹茶や緑茶を使うメニューを持つ店では、仕入れ価格の動向を早めに把握し、メニュー価格や仕入れ先の見直しを検討する道があります。また、原料高騰分を一律値上げではなく、メニュー構成の工夫や代替素材の活用で吸収する方法も選択肢の一つです。
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