
厚生労働省の中央最低賃金審議会は2026年度の最低賃金(時給)の目安を全国加重平均で1176円とすることで合意した。現行の全国平均1121円から55円の引き上げで、伸び率は4.9%。都道府県は経済状況に応じてA・B・Cのランクに分類され、引き上げ額の目安はランクごとに示される。答申は審議会会長代理の戎野淑子・立正大学教授から厚労省の岸本武史労働基準局長に提出された。今後は各都道府県の地方審議会で地域別最低賃金が決定される見通し。
人件費の上昇はすでに厳しい経営環境にさらに重くのしかかる悩みで、値上げ額を聞くたびにため息をついている経営者も多いのではないでしょうか。
最低賃金の引き上げは飲食業界に限らず全業種に影響しますが、特に人件費比率の高い飲食店にとっては原価・家賃と並ぶ主要コスト項目であり、毎年の引き上げ幅が経営計画に直結する構造的な課題になっています。今回の4.9%という伸び率は近年の中でも高水準であり、地方の中小・零細店舗ほど価格転嫁の余地が限られる中で影響が大きくなりやすい傾向があります。
人件費上昇分を価格に転嫁する方法もあれば、シフトの効率化やセルフオーダー・配膳ロボットなどの省人化投資で対応する道もあります。また、パート・アルバイトの定着率を高めて採用コストを抑えることで、賃上げ分を吸収しようとする店舗も出てきています。
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