
中小企業庁は9月4日、2026年度の最低賃金全国加重平均が1177円(56円引き上げ)となったことを受け、賃上げ企業向け支援策を公表した。小規模事業者持続化補助金は、従業員1人あたり給与総額を前年比+3%以上とした場合、補助上限を50万円から200万円に引き上げる。赤字事業者向けには補助率を4分の3にする特例も設ける。デジタル化・AI導入補助金でも、給与総額の年平均成長率+3%以上かつ事業場内最低賃金+30円以上の事業者を優遇。自治体・金融機関・商工会議所によるプッシュ型支援を26年度末までに計100万件行う方針。
最低賃金の引き上げは避けられないとわかっていても、人件費の重さに頭を悩ませている経営者は多いはずです。今回の補助拡充は、その痛みを少しでも和らげようという国からのメッセージと言えます。
飲食業は人件費比率が高く、最低賃金改定の影響を最も受けやすい業種のひとつです。今回の措置は持続化補助金やデジタル化・AI導入補助金といった既存制度の枠内での上乗せであり、賃上げを実施した事業者ほど恩恵が大きくなる設計になっています。
補助率・上限額の引き上げ要件(給与総額+3%など)を満たせるか、まず自店の人件費計画と照らし合わせてみるという道もあります。また、商工会・商工会議所への相談を通じて、AI導入補助金など省人化投資とセットで賃上げを進める選択肢を検討する方法もあります。