
2026年5月29日、さいたま市大宮区大門町3丁目のパン店「たはらや(田原屋製パン)」が閉店した。数十年にわたり営業してきた地元の老舗で、あんこ入りメロンパン「メロンあんパン」が名物として親しまれていた。大宮周辺では2024年末に大宮駅西口の「サイトウパン店」も閉店しており、地域の老舗パン屋の閉店が相次いでいる。
長年地域に親しまれてきたお店が閉じるというニュースには、同業者として寂しさを感じる方も多いのではないでしょうか。看板メニューやお店の外観まで愛されていた分、地域住民の喪失感も大きいはずです。
今回のケースは特定の業態不振というより、地域の老舗パン屋が世代交代や経営継続の壁に直面している一例と見られます。同じ大宮エリアで別の老舗パン屋も近年閉店しており、個店単位での事業承継の難しさが背景にある可能性があります。
後継者不足や設備老朽化への対応として、事業承継支援やM&Aの活用を検討する道もあれば、看板商品を活かした業態転換やEC・催事販売への展開で存続を図る道もあります。地域に根付いた商品力をどう次の形につなげるかが、老舗にとって共通の課題と言えそうです。