
ユニシアホールディングス傘下の居酒屋「串カツ田中」が9月中旬、1杯110円の「トリスハイボール」を投入した。従来はジムビームや角瓶を使ったハイボールを提供していたが、原材料費や人件費の高騰が続く外食業界において、あえて一部メニューを値下げする動きだ。価格にメリハリをつけて割安感を演出し、節約志向が強まる消費者心理に応える狙いがある。
値上げが続く中で「安い一杯」を出す決断には勇気が要ります。原価や人件費が上がる一方で、客の財布のひもは固くなっており、価格戦略の舵取りに悩む経営者は多いはずです。
物価高騰下でも全メニューを値上げするのではなく、一部の目玉商品をあえて値下げして割安感を演出する手法が外食チェーンの間で広がりつつあります。串カツ田中のハイボール戦略もその一例で、単価の低い飲料で来店動機を作り、他メニューで収益を確保する構造とみられます。
看板商品だけを値下げして集客の呼び水にし、他のメニューや酒類で利益を確保するという組み合わせ方もあります。あるいは、セットメニューやタイムサービスで割安感を演出しつつ、原価の低い商品を戦略的に選ぶという方法も考えられます。価格のメリハリをどうつけるかは、客層や立地によって検討する余地がありそうです。
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