
トリドールホールディングスは、DeNA子会社のDeNA AI Link(DAL)が開発した「リーダーズAI」を活用し、粟田貴也社長の経営哲学や判断基準をAI化した「AI粟田さん」を導入した。粟田氏へのインタビューや講演資料、社内資料を基に構築し、創業期のエピソードや経営哲学を反映している。まずマネージャー以上約90人に提供し、商品開発や新店舗開発の壁打ち、意思決定支援などでの活用を想定。今後は対象職種の拡大も検討するとしている。
創業社長の経験や判断軸は、現場のマネージャーがいつも欲しいと思っていても、直接聞く機会がなかなか作れないものです。それをいつでも相談できる形にするという発想には、多くの経営者が興味を持つのではないでしょうか。
大手チェーンでは、創業者や経営トップの暗黙知を組織全体に継承する仕組みづくりが課題になっています。今回の事例は、その暗黙知をAIという形で形式化し、マネジメント層の意思決定支援に活用しようとする動きの一つと位置づけられます。
自社の経営理念や現場の知見を、動画やマニュアル、社内Wikiなどの形で残しておくという方法もあります。また、こうした大手のAI活用事例を参考に、まずは小規模なFAQボットやチャット相談ツールから試してみるという道もあるでしょう。