
グルメ杵屋レストラン(大阪・北加賀屋)と萬野屋(大阪・寺田町)が共同開発した新ブランド「すき焼きしゃぶしゃぶ杵屋萬野 難波駅前店」が9月1日、大阪市中央区難波にオープンする。多店舗展開ノウハウを持つ杵屋と、和牛の目利き・調達力を持つ萬野屋が組み、未経産雌牛を長期肥育し脂肪の融点などで厳選した黒毛和牛「萬野和牛」を使用。一人一台の鍋で好みや予算に応じて肉を選べるほか、季節ごとに変わる10種類以上の彩り野菜も用意し、個食ニーズに応える専門業態として展開する。
和牛のすき焼き・しゃぶしゃぶを一人分の鍋で気兼ねなく楽しめる、という発想に「これは需要があるはず」と感じる経営者も多いのではないでしょうか。
外食チェーンの運営力と食肉専門業者の目利き力を組み合わせる異業種連携は、単独企業では実現しにくい商品力・専門性を短期間で形にする手法として近年目立つ動きです。個食対応の高級鍋業態という切り口も、コロナ後に定着した「自分のペースで食べたい」というニーズを取り込む狙いが見えます。
自社に不足する専門知識やブランド力を、業種の異なる企業との提携で補うという道もありますし、既存メニューの中に個食対応の要素を部分的に取り入れて反応を見るという道もあります。いずれにせよ、原価の高い和牛を扱う以上、価格設定と歩留まり管理を並行して検討する必要がありそうです。