
石川県津幡町の河合谷地区は、大正末期に小学校改築費捻出のため村民が禁酒を約20年続けたことから「禁酒村」と呼ばれ、人口は往時の1500人超から現在は約200人まで減少した過疎地域。禁酒運動開始100年を機に地元団体が日本酒造りを企画するなど地域おこしが進む中、そば店開業など移住者による飲食店開業も相次いでおり、今回は有名店で修行したUターン女性がパン店開業を目指すという動きが報じられている。
人口200人という極小マーケットで新たに店を構える決断には、大きな覚悟が要ったはずだと感じます。地元愛と修行の実績を武器に飛び込む姿には、多くの経営者が背中を押されるのではないでしょうか。
過疎化が進む地方では、単独店舗の集客力よりも「地域そのものの物語性」が来店動機になりやすく、河合谷地区は禁酒運動の歴史や日本酒造りの企画と合わせて飲食店開業が連鎖する構図が見られます。地域ブランドと個店の開業が相互に効果を生む事例として位置づけられます。
小さな商圏で開業する場合、地域の歴史や物語を店の看板や商品コンセプトに絡めて発信する方法、近隣の他業種(酒蔵や観光施設など)と連携して周遊需要を作る方法、ECやふるさと納税など商圏外への販路を併用する方法など、複数の組み合わせを検討する道があります。
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