
スシローは2026年秋、ニューヨーク・タイムズスクエアへ出店する。2015年の米国進出後に撤退した経緯があり、約10年ぶりの再挑戦となる。一方、くら寿司は中国大陸から撤退後、2027年をめどにタイ・バンコクへ進出する。米国ではくら寿司が既に90店超を展開し、タイではスシローが38店まで拡大しており、両社は互いが先行する市場へあえて挑むという構図になっている。
海外展開のニュースは規模が違い過ぎて別世界に感じるかもしれませんが、「一度失敗した市場に再挑戦する」という判断には勇気が要ります。10年前の撤退の記憶を持つ経営者なら、その重みが分かるはずです。
回転寿司大手2社が、互いのライバルが先に根を張った市場へ相次いで進出するという珍しい構図です。米国はくら寿司が90店超で優位、タイはスシローが38店で優位という現状があり、両社ともに手薄な海外市場の穴を埋める形での次の成長戦略と位置づけられます。
自社の海外・多店舗展開を考える経営者にとっては、競合の先行市場を後追いする戦略が学びになる場合もあれば、逆に自社が強い商圏を守り抜く戦略を選ぶという道もあります。また、SNSでの反応(歓迎と価格への懸念が同時に出ている点)から、進出先の受容度や価格設定の難しさを事前に読み取るという視点も有効です。