
くら寿司の2026年10月期第3四半期累計(25年11月~26年7月)決算は売上高が前年同期比4.4%増の1896億8400万円だったが、営業利益は45.2%減の28億4500万円、経常利益も37.7%減となった。国内事業は売上高1.2%減、経常利益40.8%減と厳しく、上半期の既存店は客単価が5.4%上昇した一方、客数は3.9%減。26年9月に最低価格を115円から110円に下げつつ一部商品は値上げしている。スシローとはま寿司は同時期に増収増益で明暗が分かれた。
客単価を上げても客数が減れば利益は伸びない、という悩みは多くの飲食店経営者にとって身に覚えのある構造だと思います。値上げと集客のバランスの難しさが数字にはっきり表れています。
回転寿司大手3社の中で、スシローとはま寿司が増収増益を続ける一方、くら寿司だけが客数減と利益急減に苦しんでいます。安さを前面に出すはま寿司、値上げしつつ満足感で勝負するスシローの間で、くら寿司の立ち位置が定まりにくくなっている状況がうかがえます。
価格戦略を「安さ訴求」と「満足感訴求」のどちらかに明確に振る道もありますし、両方の中間を維持しながら別の付加価値(コラボ企画や話題性)で客数を補う道もあります。客単価と客数のどちらを優先するかを店舗ごとに見直すという方法も考えられます。