「塚田農場」などを運営するエー・ピーホールディングス(東証3175)が、増資の払込期限を延期し、あわせて予定していた減資を中止したことが明らかになった。同社はコロナ禍で債務超過寸前まで陥り、これまで複数回にわたり第三者割当増資で資金調達を重ねてきた経緯がある。今回の対応は業績回復を背景にした判断とみられ、資本政策の見直しが進んでいる可能性がある。
資金繰りや資本政策のニュースは数字だけ見ると難しく感じますが、現場で踏ん張ってきた経営者ほど、その裏にある苦労を想像してしまうものです。増資や減資という言葉の裏には、経営陣の綱渡りの判断があったはずです。
居酒屋業態はコロナ禍で大きな打撃を受け、資本を増強しながら生き延びてきたチェーンが少なくありません。今回のように増資の期限延期や減資の中止が発表されると、業績が上向き始め、当初想定していたほど資本を薄めなくても済む状況になった、という読み方もできます。上場外食企業の資本政策は、業界全体の資金調達環境を映す一つの指標にもなります。
自社が増資や融資を検討している場合、業績の見通しが上振れした際には条件の見直しを金融機関や引受先と相談する道もあります。逆に、資本を薄めない資金調達手段(借入・補助金・クラウドファンディングなど)を組み合わせて検討する道もあります。どちらを選ぶにしても、業績データを定期的に更新し、資本政策の選択肢を柔軟に持っておくという考え方が有効です。
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