モスフードサービスが、和食業態「えん」などを展開するビー・ワイ・オーを、ファンドやKFC等から112億円で買い取り完全子会社化しました。ビー・ワイ・オーは113店舗を展開し、売上高は183億円規模とされています。ハンバーガー大手が和食領域へ本格的に踏み込む買収案件です。
モスフードによるビー・ワイ・オー買収の本質は、ハンバーガーという単一カテゴリーの成熟企業が、和食領域という異なる客層・時間帯を持つ事業を取り込みにいった点にある。
背景として、
・113店舗・売上高183億円規模という単なる小規模買収ではない事業インパクトの大きさ
・ファンドやKFCなど複数の株主から112億円で買い取る資本構成の整理を伴う取引
・ハンバーガー業態が持つ客層と、和食「えん」が持つ客層の相互補完性
がある。
これは単一ブランドの成長が鈍化した企業が、M&Aによって「時間帯」と「客層」の空白を埋めにいく典型的な打ち手だ。自社ブランドだけで全時間帯・全客層をカバーしようとしない発想が読み取れる。
複数業態を検討する中堅企業にとっても、既存の強みと重ならない「空白の時間帯・客層」を埋める買収・提携先を探すという視点は、成長戦略の選択肢を広げるだろう。
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