
飲食料品の消費税を1%引き下げる案を巡り、小売・飲食大手社長への緊急アンケートで対応が分かれた。ロッテ、キリンHD、明治HD、小売大手A社は売上が「やや増える」と回答した一方、ローソン、テーブルマーク、大手スーパーB社、大手ドラッグストアC社は「変わらない」と回答。さらに税率変更に伴うシステム改修には、税率1%でも対応に3か月から半年程度かかる見通しが国民会議で示されており、企業側には改修コストという新たな負担が生じる懸念がある。
減税と聞くと追い風のように感じますが、現場を預かる経営者としては手放しで喜べない事情があることに共感します。恩恵より先にコストの心配をしてしまうのは自然な反応です。
今回の調査では、減税による売上増を期待する声と「変わらない」とする冷静な見方が拮抗しており、業界内でも受け止め方が一様でないことが分かります。加えてレジやシステムの改修負担が新たに発生する可能性があり、減税がそのまま経営メリットになるとは限らない構造が見えてきます。
減税分を価格に反映して集客につなげる道もあれば、据え置いて利益率の改善に充てる道もあります。システム改修費用を早めに見積もり、対応スケジュールを検討しておくという準備の仕方も考えられます。