
都内のひとり暮らしには時給1900円が必要との試算がある一方、最低賃金引き上げに直面する企業側は苦境に立つ。学食を運営する「サンフラワー」は3月に賃上げしたが、学生生活への影響を避けるため人員配置や原材料費を抑え、メニュー価格は据え置いた。同社社長は、地域ごとに異なる最低賃金の引き上げ時期を全国で揃え、中小企業が価格転嫁しやすい環境整備を国に求めている。
学生向けの学食は「値上げしにくい価格帯」を維持する使命があるだけに、賃上げの原資をどこから捻出するか頭を悩ませる経営者の心境は察するに余りあります。値上げも我慢も限界に近づいている現場の悲鳴が伝わってきます。
最低賃金は地域ごとに引き上げ時期がずれるため、値上げのタイミングを合わせにくく、学生食堂のように価格転嫁が難しい業態ほど負担が集中しやすい構造があります。人件費上昇分を価格に反映できない企業は、人員配置や原材料費の見直しでコストを吸収せざるを得ない状況に置かれています。
価格を据え置いたまま人員配置や仕込みの効率化でコストを吸収する道もあれば、値上げのタイミングを他業態や地域の動きに合わせて説明しやすくする道も考えられます。また、業界団体などを通じて価格転嫁がしやすい制度環境を国に働きかけるという選択肢も一つの方向性です。
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