
日本電機工業会によると、2025年度の家庭用単機能冷凍庫の出荷台数は10年前の約3倍にあたる43万1000台に達した。共働き世帯の増加や食料品価格の上昇を背景に、冷凍食品をまとめ買いする家庭が増加。一般的な冷蔵庫の冷凍室では容量が不足し、「セカンド冷凍庫」を購入する動きが広がっている。新型コロナ禍の巣ごもり需要を契機に2020年以降、冷凍食品需要自体も伸び続けている。
食材価格の上昇や人手不足に追われる中、家庭側の「冷凍食品を賢く買いだめする」という消費行動の変化は、直接店頭に見えにくい分、気づきにくい変化かもしれません。
家庭用冷凍庫の出荷増加は、単なる家電トレンドではなく、物価高への対応として冷凍食品の消費・保存が家庭の定番行動になってきたことを示しています。中食・惣菜・冷凍食品を扱う事業者にとっては、需要の裾野が広がっているとも言える構造変化です。
店舗として冷凍食品や惣菜のテイクアウト対応を強化する、家庭向けの大容量パック商品を用意するなど、家庭の「買いだめ需要」を取り込む商品設計を検討する道があります。また、冷凍保存に適したメニュー開発や、家庭で再調理しやすい形態への商品転換を進めるという選択肢も考えられます。