
鮮魚専門店を展開する魚力は27年3月期連結業績予想を上方修正した。売上高は446億円から447億円(前期比2.5%増)、営業利益は11億8000万円から12億1000万円(前期比22.1%減、減益幅は縮小)に見直した。卸売事業の海外輸出は伸び悩むが、小売事業の既存店売上が好調に推移する見込みで、これを通期予想に織り込んだ。第1四半期(26年4〜6月)は売上高105億7700万円(前年同期比4.0%増)、営業利益2億7700万円(同18.1%増)だった。
仕入れコストや海外市場の不透明さがある中でも、既存店の底力で数字を押し上げているという話は、日々店頭に立つ経営者にとって励みになるニュースではないでしょうか。
鮮魚専門店という業態は原価変動や輸出環境の影響を受けやすい構造にありますが、今回は卸売の海外輸出が伸び悩む一方で、小売の既存店売上が好調という「本業の店頭力」が業績を支えた形です。減益ながら減益幅が縮小している点も、コスト増局面での踏ん張りを示しています。
卸事業など外部環境に左右されやすい部門と、既存店強化など自社で積み上げられる部門を切り分けて管理するという考え方もあります。また、海外販路の変動リスクに備えて国内小売の顧客基盤を厚くする施策を並行して進める、という道もあります。