
島根県のモルツウェル株式会社は高齢者向けに弁当を届ける配食サービスを展開している。ラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!」に代表の野津積氏が出演し、「10秒遅れたら赤字」になるほど配送効率がシビアな地方物流の実態を語った。過疎地域での戸別配達は移動距離が長く、限られた時間内に多数の利用者へ届ける必要があり、わずかな遅延が採算を圧迫する構造にあることが紹介された。
人手も車両も限られる中、分単位・秒単位の配送効率を求められる現場の緊張感には、多くの飲食店経営者も共感するのではないでしょうか。
高齢者向け配食サービスは今後の需要拡大が見込まれる一方、地方特有の広域配送・人口密度の低さがコスト構造を厳しくしている点が、今回の事例から浮かび上がります。中食・宅配領域全体に共通する物流課題として捉えられます。
配送ルートの最適化やエリアの絞り込みで効率を高める道もあれば、地域の他事業者と共同配送体制を組んで負担を分散する道も考えられます。また、利用者側の受け取り時間帯を工夫し、配送側の柔軟性を確保するという方法も選択肢の一つです。