
丸千代山岡家の2027年1月期中間決算(2026年9月11日開示)は、売上高228億6,800万円(前年同期比15.4%増)、営業利益24億8,700万円(同27.0%増)と大幅な増収増益で過去最高を更新した。売上高営業利益率は10.87%と飲食チェーン平均を大きく上回る。国内195店舗のうち193店が直営でFCはわずか2店にとどまり、ほぼ100%直営体制を維持。ロイヤリティに依存せず自社にキャッシュを還流させる構造により、自己資本比率も60%台半ばまで高まっている。一由聡社長は「Vision2029」として国内300店・売上586億円へのロードマップを描いている。
直営中心でここまで高い利益率を叩き出している数字を見ると、日々の現場努力が結果に直結する構造の強さを感じさせられます。FC展開で規模だけ追う道もある中、あえて直営を貫く覚悟には身が引かれる思いを持つ経営者も多いはずです。
ラーメン業態は原材料費・人件費の上昇に苦しむ店が多い中、丸千代山岡家は直営比率を維持しながら増収増益と高い利益率を両立させている点が注目されます。FC化してロイヤリティ収益に頼る大手チェーンが多い業界構造の中で、対照的な成長モデルを示す事例といえます。
直営を維持してキャッシュを自社に還流させ、じっくり体質強化を図るという道もあれば、FCを活用してスピード重視で店舗網を拡大するという道も考えられます。いずれにしても、自社の資本力や人材育成の状況に合わせて出店戦略のバランスを検討する余地がありそうです。