鳥貴族は上海に出店した7店舗のうち4店舗を閉鎖したことが明らかになった。損失規模は約10億円とされ、東証プライム上場企業として減損処理を伴う「手痛い勉強代」となった形だ。残る3店舗では、日本国内の看板でもある均一価格モデルを撤回し、現地に合わせた価格設定・メニュー構成による成功パターンを模索している段階にあるという。
海外進出に賭けて大きな投資をしたのに、思うようにいかず撤退を迫られるのは、経営者として本当に苦しい決断だったと思います。10億円という数字の重みは、規模の大小に関わらず胸に刺さるものがあります。
日本国内で強みとなってきた「均一価格」というビジネスモデルが、物価水準や消費者心理の異なる海外市場ではそのまま通用しなかった典型例と言えます。国内で成功した仕組みを海外に持ち込む際の難しさが、今回の減損という形で表面化した構図です。
海外展開においては、現地の価格帯やメニュー嗜好に合わせて柔軟にモデルを変える道もあれば、逆に自社の強みである均一価格を貫きつつ出店エリアやターゲット層を絞り込む道もあります。また、大規模出店の前に少数店舗でのテストマーケティング期間を長めに取るという選択肢も考えられます。