
居酒屋チェーン運営のSANKOマーケティングフーズは、2027年6月期の連結最終損益が6000万円の赤字になる見通しと発表した。前期の7億9300万円赤字からは縮小するが、漁業・水産加工の一部撤退に伴う費用がかさむ。売上高は微増の106億円、営業損益は3000万円の赤字を見込む。主力の居酒屋「アカマル屋鮮魚店」など水産サプライチェーンを活かせる業態で新規出店を進める一方、不採算店の閉店・業態転換も継続。自社保有していた工場・漁船は外部提携へ切り替え、卸売や飲食運営に投資を振り向け、28年6月期の黒字転換を目指す方針。
赤字幅は縮まっても黒字化にはまだ距離があり、水産事業と外食事業を両輪で抱える経営の難しさが伝わってきます。構造改革の痛みを抱えながら経営を続ける現場の苦労は察するに余りあります。
水産業から飲食業まで垂直統合で展開してきた企業が、自社資産を持つモデルから外部提携型へ舵を切る動きは、原価高・人手不足が続く中での構造改革の一つの形といえます。水産×居酒屋という業態の強みを活かしつつ不採算部分を切り離す動きは、同様のサプライチェーン一体型ビジネスを持つ企業にも参考になり得ます。
自社資産を持つことのリスクとメリットを見直し、外部パートナーとの連携で身軽な経営体制を模索するという道もあります。また、強みのある業態への出店集中と不採算店舗の整理を並行して進めるという選択肢も考えられます。