
ゼンショーの2026年3月期セグメント別売上高で「グローバルはま寿司」が3203億円となり、「グローバルすき家」の3145億円を初めて逆転した。中国では店舗数が約50店から200店超へ急拡大しており、コスパ路線でスシローとすみ分けつつ、火鍋や炙りブリュレなど現地向けメニューで女性客を取り込んでいるという。ゼンショーは中国をはじめ海外市場で日本食への関心と手頃な価格帯への需要が大きいと分析し、出店を加速している。ゼンショー=すき家というイメージも今後変わる可能性がある。
海外での急成長というニュースは、国内で日々奮闘する経営者にとって遠い世界の話に感じるかもしれませんが、同じ「日本食」を売る立場として気になる動きです。
大手チェーンの海外戦略において、牛丼が主力だったゼンショーの中で回転寿司事業の存在感が増している点は、業界内の力学が変わりつつあることを示している。国内市場が成熟する中、海外での日本食需要の取り込みが大手の成長エンジンになっている構造が見て取れる。
個店や中小チェーンにとっては海外展開を直接模倣するのは難しいが、現地ニーズに合わせたメニュー開発(この記事の火鍋や炙りブリュレのような工夫)という発想は国内の客層開拓にも応用できる道がある。また、大手の値付けやすみ分け戦略を観察し、自店の立ち位置を再確認する材料として活用する道もある。