王将フードサービスの2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、売上高282億円(前年同期比4.9%減)、営業利益14億円(同52.8%減)、純利益も54%減となった。原材料高や人件費上昇に加え、デリバリー需要一服や節約志向で客数・客単価が伸び悩んだ。一方で6月にはオーストラリア・シドニーに現地法人を8月設立すると発表し、台湾に続く海外2カ国目として餃子中心のファストカジュアル業態で進出する方針を示している。
原材料や人件費の上昇が利益を圧迫する状況は、規模の大小を問わず多くの飲食店経営者が実感していることだと思います。大手チェーンでも大幅減益になっている現実を見ると、自店の数字だけが悪いわけではないと少し肩の力が抜ける方もいるかもしれません。
今回の減益は、コメなど原材料価格の高騰や人件費増、さらにデリバリー需要の一服という複数の逆風が重なった結果とみられます。同時に海外事業では台湾に続きオーストラリアへの進出を発表しており、国内の収益環境が厳しい中で成長のもう一つの軸を模索している構図が見えます。
国内の既存店改善に経営資源を集中し、客単価向上やオペレーション見直しでコスト増を吸収していくという道もあれば、海外展開のように新たな市場に成長機会を求めるという道もあります。いずれにしても、原材料・人件費高騰への対応策を一つに絞らず、複数の打ち手を並行して試すという考え方が参考になるかもしれません。
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