
回転ずし大手スシローを運営するフード&ライフカンパニーズは8月31日、ニューヨーク・タイムズスクエアにアメリカ1号店を10月に開業すると発表した。地下1階から地上2階の3フロア構成で、すしやサイドメニュー、デザートなどアメリカ限定メニューを含め200種類以上を提供する。価格は定番のマグロやサーモンが2貫5ドル(約800円)からで、皿の色によって5・6・8・10ドルの4段階に分ける日本と同様の仕組みを採用。米国の外食では一般的なチップを不要とし、割安感を打ち出す戦略をとる。
海外進出というと規模の大きな話に聞こえますが、価格表示や接客文化の違いにどう向き合うかは、実は多くの飲食店経営者にとっても共通の悩みだと感じます。
回転ずし業態は皿の色による価格帯管理や高速廻転という仕組みが強みですが、それを海外の観光地という異文化・異なる商習慣の中で成立させられるかが今回の試金石になります。チップ不要という打ち出しは、現地の外食文化に対する明確な差別化戦略と位置づけられます。
海外進出の是非とは別に、価格帯を色分けなどで視覚的に分かりやすく伝える手法や、チップ・サービス料の扱いを明確化して顧客に安心感を与える工夫は、国内店舗でも参考にできる部分があるかもしれません。また限定メニューで話題性を作る手法も、集客施策の一つの選択肢として捉えられます。