2026年度の最低賃金改定に向け、中央最低賃金審議会が目安額の議論を続けている。現在の最低賃金は全国平均1121円で、東京都内で一人暮らしする25歳男性の生計費は月約29万円とされる一方、フルタイム勤務でも最低賃金では月8万円不足するとの調査がある。中東情勢による物価高も重なり、働き手と企業双方から負担の声が上がっている。
時給を上げてあげたい気持ちはあっても、原価も物価も上がる中で人件費だけを積み増す余裕がない、という現場の悩みは切実だと思います。学食運営など薄利多売の業態ほど、この綱渡りの感覚は強いのではないでしょうか。
最低賃金の議論は毎年恒例のように見えますが、今回は中東情勢による物価高騰と重なり、生計費との差額が大きく可視化されている点が特徴です。働き手の生活を支える引き上げ圧力と、企業側の支払い能力の限界という三要素のせめぎ合いが、これまで以上に鮮明になっています。
人件費上昇分を丸ごとメニュー価格に転嫁する道もありますが、看板商品だけ値上げして他は維持する、あるいは省人化・仕込みの効率化でコストを吸収する道も考えられます。地域や業態によって最適な組み合わせは異なるため、複数の対策を併用しながら様子を見る店も少なくないようです。
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