山口県宇部市のパン店「ケァンベル」が移転し、新店舗にイートインスペースを新設した。開業から32年、職人の味を守り続けてきた地域密着型の店で、フランスパンやいちじくのデニッシュなどが人気商品として紹介されている。移転を機にテイクアウト中心だった業態から、店内で食べられる体験型の販売スタイルへと幅を広げた形だ。
長年愛されてきた店が移転となると、常連客の反応や新立地での集客がどうなるか、経営者としては気が気でないところだと思います。
個人経営のベーカリーが移転とあわせてイートインを新設する動きは、テイクアウト中心の物販から「その場で味わってもらう」体験型販売への転換を示す一例と位置づけられます。長年培ったブランドを維持しつつ客単価や滞在時間を伸ばす狙いがあるとみられます。
イートイン導入によって客単価アップや口コミ・SNS発信の材料を増やすという道もありますし、逆に回転率や人員配置の負担が増えるためオペレーション設計を慎重に検討するという道もあります。移転のタイミングで常連客への告知やブランドストーリーの再発信を強化するという選択肢も考えられます。