
ワタミの2027年3月期第1四半期(4〜6月)決算は、売上高241億5900万円(前年同期比9.3%増)、営業利益10億5800万円(同7.1%減)、経常利益19億7800万円(同193.6%増)。国内外食事業は好調だった一方、宅配事業は原材料価格の上昇が響き減益要因となった。増収でも本業の利益は目減りする構図が見えている。
売上は伸びているのに利益が減る――多くの経営者が抱える悩みと重なる決算内容ではないでしょうか。特にコストの上昇が直接収益を圧迫する構造は他人事ではありません。
外食部門が回復基調にある一方、宅配事業は原材料高の影響を強く受け減益となっており、事業ごとに明暗が分かれる形になっています。経常利益は大幅増となっていますが、本業の営業利益は前年割れであり、コスト増が収益構造に与える影響の大きさを示す事例といえます。
原材料高への対応としては、メニュー価格の見直しやポーションの調整、仕入れルートの複数化などが選択肢として考えられます。また、好調な事業への経営資源の再配分や、宅配事業のコスト構造そのものを見直すという道もあるでしょう。