
米ニューヨークでは日本食スーパーの半額パック寿司に行列ができるなど、寿司が日常食として定着している。ブルックリンの「Ten Ichi Mart」では通常12ドルの巻き寿司パックが閉店前セールで6ドルとなり人気を集めている。この流れの中、日本の大手回転寿司チェーン・スシローがニューヨークの一等地タイムズスクエアに初出店し、手頃な価格帯で現地の外食市場に挑む動きが報じられている。
海外での寿司人気の高まりは、日本の飲食業界にとって誇らしくも刺激的なニュースに感じられるのではないでしょうか。同時に、大手チェーンの海外進出という規模の話に、自店とは別世界だと感じる経営者も多いかもしれません。
ニューヨークでは寿司がすでにブームを超えて日常食として根付いており、スーパーの惣菜パックから外食チェーンまで幅広い価格帯で寿司需要が存在する市場になっています。スシローの進出は、この定着した需要層に対して「手頃な価格」という強みを武器に切り込もうとする大手チェーンの海外戦略の一環と位置づけられます。
海外市場の動向は直接関係が薄くても、価格帯によって顧客層が分かれる寿司市場の構造は、国内での価格戦略や商品ラインナップを考える際の参考材料になり得ます。また海外で人気の低価格帯メニューの見せ方や売り方を、インバウンド対応のヒントとして取り入れるという道もあります。