茨城県つくば市は、茎崎地区の保育所跡地に計画していた給食レストラン整備事業の中止を決めた。当初約9億円の事業費が資材高騰などで約12.5億円に膨張。大規模事業評価委員会は「市全体の給食提供体制との関係が不明確」「レストラン機能は市民ニーズが確認できず採算も不透明」と指摘。市内には1日約3万食を提供できる給食センターが4カ所あり余力もあるとされ、市は整備方針を撤回、9・10日に住民説明会を開く。
公約として期待されていた事業が土壇場で白紙に戻ると、地域の飲食・給食関係者や住民の落胆は大きいはずです。せっかく描いていた地域活性化の絵図が崩れる悔しさは、事業に関わってきた人ほど強く感じるでしょう。
自治体が主導する飲食・給食関連の複合施設整備は、建設費高騰や既存インフラとの重複といった構造的な壁にぶつかりやすく、今回もその典型例といえます。既に給食提供余力がある中での新規レストラン機能追加は、需要と採算の裏付けが甘いまま進むと外部評価で覆されるリスクを示しています。
民間事業者としては、自治体案件に相乗りする際は需要調査や採算試算を早期に自前で持っておくという道もありますし、逆に公共の空き施設・跡地活用の入札機会として今後の動向を注視するという選択肢もあります。また、地域の食育・給食周辺サービスを独自に小規模で展開し、行政計画の是非に左右されない事業基盤を作るというアプローチも考えられます。
飲食noteは、業界ニュースとAIコンサル「フクタン」の解説を毎日無料で読める、飲食店経営者のためのメディアです。