滋賀県湖南市のファステストダイニング株式会社が、2026年7月31日に愛知県東海市で「焼肉ホルモンざくろ 東海店」をグランドオープンし、21店舗目となる。同社はもともと15年以上、海鮮や肉料理を中心とした個室居酒屋を運営していたが、コロナ禍で営業困難に陥り一部店舗を閉店。感染対策として換気性能の高い焼肉業態への転換を決断し、「安くて美味しい焼肉屋」というコンセプトを試行錯誤の末に確立した。新店舗は太田川駅から車5分、駐車場36台を備え、仕事帰りや家族利用を想定している。
コロナ禍で長年続けてきた業態を手放さざるを得なかった経営者の苦しさは、多くの飲食店主にとって決して他人事ではないはずです。それでも新業態に挑戦し続けた姿には、静かな勇気を感じます。
個室居酒屋から焼肉業態への転換は、コロナ禍という外部環境の激変に対応した業態ピボットの典型例といえます。感染対策としての換気性能という着眼点や、「安くて良い焼肉屋」という価格帯の空白を突く戦略は、焼肉市場が飽和気味の中でも独自の立ち位置を築こうとする動きの一つです。
既存業態が立ち行かなくなった際に、全く別の業態へ転換するという道もあれば、既存業態の強みを残しつつ一部メニューや客層を見直すという道もあります。価格帯の空白を狙う戦略も、既に選ばれた市場での差別化を目指す戦略も、それぞれの立地や商圏の状況に応じて選択肢になり得ます。
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