
トリドールホールディングスは9月1日、DeNA AI Linkと共同で創業者・粟田貴也社長の判断基準や経営哲学をAI化した「AI粟田さん」を社内に導入したと発表した。DALのサービス「リーダーズAI」を活用し、粟田社長へのインタビューやメディア発言、講演資料、社内方針資料をもとに、創業期のエピソードや経営理念、繁盛の極意などを言語化。従業員の意思決定支援と、経営哲学を組織全体の知的資産として継承することを狙う。DX戦略の一環として位置づけられている。
創業者の頭の中にしかないノウハウを、どう組織に残すか。多くの経営者が悩むテーマに、大手チェーンが具体的な一歩を踏み出した事例として気になる人は多いはずです。
人手不足や多店舗化が進む中、属人的な経営判断をいかに標準化・継承するかは飲食業界共通の課題です。今回の取り組みは、大手チェーンが創業者の暗黙知をAIで形式知化しようとする動きの一例といえます。
自社で同様のAI活用に踏み込むのはハードルが高くても、経営理念や判断基準をマニュアルや動画で言語化・記録しておくという方法も考えられます。またSNSや社内資料の蓄積を通じて、後継者や幹部への継承を段階的に進めるという道もあります。