対象決算期:2026年3月期 通期(2025年4月1日〜2026年3月31日)
王将フードサービスの2026年3月期通期決算は、売上高1168億38百万円(前年比+5.2%)と増収を確保した一方、営業利益は104億10百万円(同-4.5%)、経常利益・純利益も前年を下回る減益決算となった。増収なのに利益が縮む決算は、飲食店経営者にとって「売上を伸ばしても手元に残る利益が減る」という、規模の大小を問わず起こり得る現象の縮図でもある。この記事では、営業利益率の変化、増減益の内訳、キャッシュフローや財務体質という渡された数値から確実に言えることだけを積み上げ、大手チェーンの数字から自店の経営に持ち帰れる視点を整理する。増収増益・減益という結果の一言で終わらせず、「なぜそうなったか」の構造に踏み込んでいく。
数字で見えた王将フードサービスの実像
2026年3月期通期の王将フードサービスは、売上高1168億38百万円(前年比+5.2%)と増収を確保しながら、営業利益は104億10百万円(同-4.5%)、経常利益107億2百万円(同-5.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益74億70百万円(同-7.4%)と、利益はいずれも前年を下回った。売上が伸びているのに利益が減るという組み合わせは、単なる「好調・不調」の一言では片づけられない。
