9月は「内食」を巡る動きが交錯した1か月だった。味の素・キユーピーがマヨネーズを最大25%値上げする一方、冷凍食品市場は300万トンを突破し過去最大を更新。米価高騰を受けて内食回帰を実感する家庭は6割を超え、SNSでは「包丁キャンセル」という簡便調理志向の言葉まで広がった。この記事を読むと、原材料高と内食シフトが同時進行する中で外食の原価と客足がどう影響を受けるかが分かる。また、冷凍食品市場のワンプレート急伸や大手メーカーの事業再編から、自店のメニュー開発や仕入れ戦略にどう反映すべきかが見えてくる。家庭の食卓が変わるとき、外食に求められる役割も静かに変わり始めている。
なぜ家庭は「内食」に戻り始めているのか
米価高騰が内食回帰の直接的な引き金になっている。タイガー魔法瓶の調査では6割以上が内食が増えたと実感しており、83.5%が「毎日のごはんを特別においしく食べたい」と回答した。これは単なる節約志向ではなく、節約とおいしさを両立させる「メリハリ消費」が広がっていることを示す。食費全体が上がる中で、外食に回す予算を絞りつつ、家での食事の満足度を高めたいという心理が働いている。








