
成城石井の酷暑時代のキッチン実態調査によると、4割以上が15分以上の調理に限界を感じ、15%が調理自体をしたくないと回答。惣菜購入を「手抜きではなく賢い選択」と前向きに捉える人は65.8%に達した。SNSでは「コンロキャンセル界隈」が話題となり、スーパー各社は弁当・惣菜・冷凍食品といった中食に注力し始めている。高齢化や共働き世帯の増加も中食需要を後押ししている。
暑い時期に調理を避けたいという生活者の気持ちは、飲食店の現場に立つ経営者にとっても共感できる部分があるはずです。家庭の食卓が変化していることを、脅威ではなく市場の動きとして受け止めたいところです。
中食は外食と内食の中間領域として、高齢化や共働き世帯の増加を背景に拡大してきました。今回の調査結果は、惣菜購入への心理的ハードルがさらに下がっていることを示しており、外食産業にとっては競合であると同時に、テイクアウトやデリバリー強化のヒントにもなり得る動きです。
惣菜やテイクアウトに顧客を奪われる領域として警戒する道もあれば、逆に自店のテイクアウトメニューを充実させて中食需要を取り込む道もあります。また、家では作りにくい調理工程を売りにした店内メニューで差別化を図るという方向性も考えられます。