
神戸の惣菜専門店ロック・フィールドは高級惣菜ブランド「RF1」で定番商品の値上げを実施しつつ、2026年5〜7月期に最終黒字9900万円(前年同期は赤字1000万円)を計上した。売上高は126億円、営業利益は前年比約18倍に拡大。帝国データバンク調査では食品主要195社の2026年値上げ品目数が1〜10月判明分で9361品目に達し、5年連続で年間1万品目超えの見通し。6月単月では1078品目が値上げされ平均値上げ率は14%。値上げ局面で客数減により業績を落とす企業がある一方、RF1のように客単価・利益率を高め黒字化する企業も存在する。
値上げに踏み切るたび「客が離れるのでは」と不安を抱える経営者は多いはずです。RF1の事例は、その恐怖と向き合いながら結果を出した好例として励みになります。
食品業界全体で値上げが常態化する中、2026年は5年連続で年間1万品目超えの見通しとなっています。値上げをきっかけに客数を落とす企業と、逆に増収増益を果たす企業とに二極化が進んでいる構造が見えてきます。
単純な価格転嫁ではなく、量り売りの仕組みや立地戦略、商品価値の見せ方を見直すことで客単価と利益率を同時に高める道もあります。一方で、値上げ幅や品目を絞り込み段階的に浸透させる方法も選択肢として考えられます。自店の客層や商品構成に応じて、複数のアプローチを組み合わせて検討する余地があります。