
パン激戦区とされる福岡で、新しい形態のベーカリーが相次いで登場している。8月31日には大丸福岡にチョコレートブランド「ゴディバ」が手がけるベーカリー「ゴディパン」がオープン。全商品にチョコレートやカカオ由来原料を使用し、開店直後から行列ができるなど話題を集めた。価格帯を抑えつつブランドの品質を楽しめる点が支持され、自分へのご褒美需要を取り込んでいる。福岡では他にも「パン飲み」や「体験型」といった、パンを軸にした新しい飲食体験を提案する店舗が増えており、単なる物販から体験消費へのシフトが進んでいる様子がうかがえる。
激戦区で新しい店が次々出てくると、既存店としては気が抜けない、という思いを持つ経営者は多いのではないでしょうか。
ベーカリー市場は商品力だけでなく、ブランド力や体験価値を組み合わせた差別化競争が進んでいる段階にあるといえます。福岡のように出店密度が高いエリアでは、こうした付加価値型の業態がひとつのトレンドとして定着しつつあるようです。
既存のパン屋としては、有名ブランドとのコラボや異業種との掛け合わせで話題性を作る道もあれば、パンと飲み物・体験をセットにした滞在型の売り方を模索する道もあります。価格帯や立地に応じて、どの方向性が自店に合うかを検討する余地がありそうです。